カテゴリー「人物ウォッチング」の記事

ジベタリアン増殖中

若い人たちが直接地面に座ったり、しゃがんだりしてつるんでいるのは見慣れた光景になった。

汚いと思わないかと不思議なのだが、それも市民権を獲得したのか違和感を感じないのも恐ろしいことだ。

渋谷のスクランブル交差点にある109のビルの一階に入るには、通りから2-3段、階段をおりる。

交差点に面した角の入り口ではなく、文化村通りに面した方だ。

その階段に腰掛けてマックのバーガーとフライドポテトを食べている三人連れがいた。

若い人なら、またやってると思うだけなのだが、なんと親子連れ!

親は20代中ごろかな。

子供は5-6歳。シェークを飲みながら階段に置いたあるポテトをつまんでいる。

汚い! と思ってしまった。

食べている脇は通路だから頻繁に人が通る。

見えなくても埃が舞っているだろうに。

気にならないんだね~

びっくり。

こうやってジベタリアン(死語?)は増殖を続けていくのだろう。

この子はこれが普通と思って育っていくのだから。

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幼い子を泣き叫ばせるということ 2

デパ地下での出来事。

あまり混んではいない食料品売り場で子供が泣く声がする。

5-6歳くらいかな。

かなりの大声で、迷子になっているのが明らか。

店員が手を引いて親を探している。

そんなに広くないスペースだし、あんなに大きな声なのだから親に聞こえてもよさそうなはずだ。

なかなか親が見つからない。

どうしたのだろう。

その子がエスカレーターの下へ差し掛かったときエスカレーターの上から(一階)どなり声がする。

「なにしてんのよ! もうあんたは連れてこないからね!」

乳母車には別の幼児が。

子供は泣きじゃくりながらエスカレーターへ。

唖然として見送る店員と客。

「ほんとにどうしようもない子だね! 離れるなっていったでしょ!」

いやはや、怖い声と態度。

子供はそれでも親元へと急いでエスカレーターを登って行った。

迷子にしたのはあんただろう、と突っ込みたくなる。

親が気をつけていれば迷子にはならない。

広い場所じゃないんだから。

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幼い子を泣き叫ばせるということ

渋谷駅(東横店)ー東急デパート本店ーエクセルホテルーセルリアンホテルー渋谷駅とまわる循環バスがある。

東急デパート本店にはそのバスの待合室がある。

その待合室から幼児の甲高い泣き声というより叫び声が聞こえてきた。

頭のてっぺんから出ているような、一階に響き渡るような声。

そこにいた人たちは驚いてその女の子を見る。

どうやら母親を追いかけているらしい。母親と思しき人はすでに循環バスの中。

必死で親を追いかける子。

親は振り向きもしない。振り向かなくたって我が子が追いかけてきているのはわかるから。

女の子はまだ「待って」と言える年齢ではなさそうだ。3歳になっていないのではないか。ただひたすら泣き叫びながら母の後を追う。

バスのステップに膝をつき、手をついて這い上がるようにバスに乗ろうともがく。

危険だ。

だが、傍で見ている係員も手は出せない。親がいるのに手出しはできない。

母親に何を言われるか分からないし、体に触れてはいけないという規則もあるのかもしれない。

皆ハラハラして見ているだけ。

その母親には我が子がついてくるという絶対的な確信があるのだろう。

何がその前にあったか知らない。

だが、そんな幼い子を泣き叫ばせて自分だけ先にバスに乗り込む、その神経が全く理解できない。

何か違っていると思うのだが。

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カウントダウン

最上階のレストラン、クーカーニョの向かい側にあるバーでカウントダウンイベントがあった。

若者向けとは違うので、それほど派手ではない。

窓からはレストランとは違う方向の夜景が楽しめる。

窓の外には飛行船が鈍い光を放ちながらゆっくりと空を散歩している。

一回の遊覧でどのくらいの料金なんだろう、何分ぐらいかな? などと下世話なことを考えた。

10時半ころ店に入った時はまだ半分も席が埋まっていなかったが、徐々に客が増えて満席に。

私たちの席は奥まっていて窓からは遠いがそれでも広い窓から夜景が見渡せる。

前方には若い外国人女性の二人連れ。携帯電話を取り出して写真を撮り始めた。

カメラはダメと言われたけど、携帯なら良いらしい。

席についてしばらくすると、係員がサイリュームとクラッカーを数個ずつ配る。

ピンク、紫、青、緑。

大きなライブなどで使われるあれ。

光らせて腕輪にしている人が多かった。

やがて一番奥の席にグループがやってきた。

日本人女性一人と数人の外国人男性。

最初はガイドかなと思っていた。それなりにきれいな人。

でもスカートがやたら短い。渋谷の町でもあまりみかけない短さ。

前の席にいる二人連れの外国人女性が、そちらを見てなにやらヒソヒソ。

ん?

しばらく観察して分かったのだが(私もヒマねぇ)どうやらクロートのよう。

なるほど。

バンドも入り生演奏も楽しむ。

二年前に沖縄のホテルでもバンド演奏を聴いたのだが、どっちにしてもイマイチかな。

奥の席の男性がタバコを出して吸い始めた。

このバーは禁煙ではないんだ。

嫌だな、と思ったけど心配は無用だった。

排気がしっかりしているのか、煙は天井に吸い込まれ、こちらに流れてくることはなかった。

壁が黒いので白い煙ははっきりとその行方がわかる。

ちなみに、私がバーで注文するお酒は決まっている。

アイリッシュコーヒー。

下戸なんだけど、なぜかこれだけは飲めるのだ。

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切れる老人

私がよく行くデパートの地下にコーヒーショップが二店並んでいるところがある。

ひとつはコーヒー豆を売っている店。もうひとつはカウンターでコーヒーを飲ませる店だ。並んではいても別の店だ。

買い物帰りによく利用するのだが、不愉快な目にあった。

一休みしようとカウンター席に座り注文をしようとしたところ、突然後ろから大声が。

「コーヒーのマンデリンはあるかね」

振り返ると杖をついた老人がデパートの店員に荷物を持たせて立っていた。

「こちらでは扱っていませんが、隣の店にはあると思います」と店員が丁寧に答えた。

「隣?」と不機嫌そうに老人は聞く。

「並んでいますが別の店なんです」

「隣でもコーヒーを飲ませるのか?」と老人。

「いえ、豆を売っているだけです」と店員が答えると、老人は怒り出した。

「ばかもの! コーヒーを飲みたいんだ。豆じゃしょうがないだろう!」

店員はあわてず騒がず、

「申し訳ありません。こちらではブレンドになりますが」

「しょうがない、それでいい。美味しく入れろよ」と言いながらどっかりと座った。

私の方が先客なんだけどねぇ。

自分のことが一番偉いと思ってる人は多い。

一件落着と思って私は「モカゼリー」を注文した。

すると老人は、

「モカはあるのか」と口出しする。

「ゼリーですよ」と私は言ってやった。

老人は「私はゆっくりでいい。魚屋に行ってくる」と腰を浮かせた。

「戻られるまでお待ちしましょうか」と店員が聞く。

「いや、いい。入れておいてくれ。少し時間がたったくらいがコーヒーはおいしい」

「冷めてしまいますが」

「冷めたらまずい。美味しいコーヒーをいれろよ」

老人は立ち上がって魚売り場へと移動した。

ところが、なかなか戻ってこない。

店員は魚売り場の方にちらちらと目を走らせる。困惑しているのがわかる。

「ああいうのに限って、コーヒーが冷めていると怒り出すのよね。切れる老人が多いって聞いていたけど、ほんとだわ。家では相手にされていないのよ、きっと」」と私。

私がモカゼリーを食べ終わって、その店を離れても、まだ老人は魚売り場で店員相手になにやら話していた。

また文句を言っているのだろうね。

その後、どうなったかは知らない。

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郵便局にて

東急デパートの裏に小さな郵便局がある。

地下にあるから、かなり急な階段を降りる。

高いヒールの靴や、高齢の人は足元が危ないような階段だ。

今日は月末。

郵便局も混んでいた。

順番を待っていたら、若いお母さんが1歳半~2歳くらいの幼児を連れて入ってきた。

ドアを開けるとすぐ幼児を下におろし、自分はカウンターへ。

子供に絶大なる信頼を置いているのか、見もしない。

その幼児は母親の後を追って傍へと行った。はじめのうちは母親の近くにいたたが、飽きたのかドアのそばへと移動した。

母親は気がつかない。

用紙に何か書き込んでいる。

ドアが開くたびに幼児が外へ出ようとする。

そうするとドアのそばにいた男性が「出ちゃダメだよ」と言いながら出口をさえぎるようにしている。

人懐こいその子は、その男の人を見上げて笑った。

最初、父親なのかと思っていた。

しばらくするとその男性は名前を呼ばれて窓口へ。

そして用事が済んだのか出て行った。

あれ?

父親じゃなかったの?

その時、幼児は母親のそばへ戻っていた。

その間、母親は何も気づかない。

私は一部始終を見ながら考えた。

みんなで子供を見守っているこういう状況もなかなかいいものだ。

世の中まだまだ捨てたものでもない。

だが、あの男性が良い人ではなかったら、あの幼児は連れ去られたのかもしれないのだ。

子供がらみの事件が多い昨今、母親は自分の子供から目を離すべきではないと人ごとながら思った。

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じゃあ、どうすればいいの?

渋谷のデパートのレストランへ行った。

木曜日の夕方だというのに(だからこそかな?)賑わっていた。

東急デパート本店にある和食のレストラン「なだ万」だ。

子供づれの10人から12人くらいの母子の団体の近くの席だった。

そのくらいの人数になると当然のことながらうるさい。

それは承知で入ったのだし、場所がデパートなのだから文句を言う筋合いでもない。

ところが・・・

うるさいのは子供ではなかった。

親同士のおしゃべりでもない。

何がいちばん耳触りでうるさかったのかといえば、母親が子供を注意する声。

私たちが席に着いた途端

「どうしてお行儀よくしてられないの!」と鋭くて大きな声が・・・

こちらがびびってしまった。

時折大きな叱り声がする。

「静かにしなさい!」

「席から離れてはいけません、早く戻りなさい」

注意するのもいいけれど、そんなに大きな声をださなくても・・・

貴女の声が一番うるさい。

うろうろしている大人は子供より目障り。

でも、前に書いた日記を思い出した。

http://aonohiro.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_3206.html

若いお母さんたちにしてみれば、じゃあ、どうすればいいの? となるだろうなぁ。

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優先席

NHKの傍から新宿までバスに乗った。

丁度12時ころだったと思う。

実はこのバスに乗って新宿へ行くのは始めて。

意外と混んでいた。

立っている人も多い。

進行方向に向かって左側に優先席がある。

6人がけだが、2席ずつ区切ってある。

それ相応の老人が4人腰かけていたが、3つ目の2人掛けのところに若い外国人がひとりで座っていた。

まあ、よく見かける光景。

知ってか知らずか、優先席に座っている外国人は多い。

彼らは体が大きいから、2人席に座ると1.5人分を占領する。

当然のことながら2人は腰掛けられない。

私が面白いと思ったのは、若いその彼が居眠りをしていたことだ。

意識的なのか無意識なのか。

以前、外国人は公共の乗り物で居眠りはしないと聞いたことがある。

日本に慣れ親しんで、居眠りの習慣が移ったのか?

バスで寝ていても、財布を掏られることはないと経験上知ったのか?

いずれにしろ、色々な意味で日本の社会に同化していることは間違いなさそうだ。

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しばらく休憩

今まで、四月は渋谷の通りを、五月は人々のウォッチングを書いてきたが、次のテーマがきまらないので、しばらく休憩。

思いついたら再開しようと思う。

レストラン編、美術館編、大使館編などを予定している。

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親切な人、なんだけど

とあるフルーツパーラーで休憩をしていた。

私が入った後、満席状態になった。

男女の二人連れが入口で席が空くのを待っている。

その後ろに幼児を連れた女性がならんだ。

ほどなくして席が空いた。

すると、先に待っていた二人連れの女性の方が、「お先にどうぞ、お嬢ちゃん、喉が渇いているでしょう?」

譲られた女性は「いえ、待ちますから」と言ったが、再度勧められてウェイトレスに席に案内されて行った。

ところが、空いていたのは喫煙席。

喫煙席があるなんて、いまどき珍しい。

その女性は、禁煙席が空くまで待ちますと、入口まで引き返し、譲ってくれた二人にその旨伝えようとしている。

ところが、譲った方の女性は、「どうぞどうぞ、気にしないで座ってください」と繰り返している。

どうやら、先方の話をとんと聞いていないらしい。

「私たちは姉弟ですから、どこでもいいんですよ」

幼児連れの女性は困惑した表情だ。

そのうち、禁煙席が空いて、幼児連れの女性はそちらへ座った。

あの女性、親切なのだが人の話を聞くのが苦手なのかもしれない。

余計なことだが、その姉弟は二人でバナナパフェを食べて出て行った。

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バスにて

渋谷からバスに乗った。

混んだバスではない。

座っている人の態度を見ていると実に面白い。

私が乗った時、2-3人が降り口近くに立っていた。

座席がないわけではない。

都バスは前方から乗り、運転手脇の料金箱にお金を入れる。

一律200円(例外もある)

運転手側には一人掛けの座席が縦に並んでいる。

通路をはさんで反対側には窓に沿って優先席があるのだが、四人掛けのいすを二つに区切ってある。

そこにはオジサンが一人で二人分を占拠して座っていた。

両方の席ともにである。

四人掛けに二人しか座れない。

横に誰も座らせないぞ、とばかりに足を開き脇にかばんを置いている。

一人は大柄の外国人だから、場所をとって座ろうったって座れない。

あいている部分は座席の四分の一もないのだ。

後部座席は、どうしてこんなに狭い席を作ったのかと思うほどの二人掛けの席が両側に縦に並んでいる。

痩せていなければ窮屈で二人は座れないよ。

だから、座っている人は隣に誰かが来るのは嫌なわけだ。

混雑時は仕方ないとしてもね。

今は、二人で座っている人はいない。

私は降り口近くのポールにつかまって立っていた。

すぐそばの座席には若い男の人が座っている。

荷物をひざに抱え、一人分の座席はきっちりとあけている。

感心。

次の停留所で、オジサンが乗ってきた。

座りやすいその若い男の人の隣に座るのかと思ったら、違った。

彼の後ろにいる若い女性の隣に座った、荷物をどけさせて。

笑いをこらえるのに苦労したのだった。

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蕎麦屋にて

渋谷のデパートの蕎麦屋に入った。

我々が注文を済ませた頃に入ってきた老婦人がいた。

背が90度近く曲がっている。

入り口近くのテーブルに座ったところ、店員がすぐにとんできた。

「ご注文はいつものでよろしいですか?」

おや、常連さんらしい。

「素敵なセーターですね。色違いをお持ちなんですね」と店員が続ける。

確かにお洒落のようで、濃い藤色で襟周りにスパンコールが付いているセーターを着ている。

我々のところに注文の品が出てきたころ、彼女のテーブルにもどんぶりが置かれた。

まだこちらが食べ終わっていないのに、しばらくすると彼女は食事をすませ、テーブルで財布を開け始めた。

そこへ店員が飛んできて会計を済ませる。

老人は食事はゆっくりと食べるから遅い・・・というイメージは見事に覆された。

彼女はその後、口紅を塗りなおして出て行った。

その時まだ我々は食べ終わっていなかった。

すばやい!

負けた!

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これをどんくさいと言うのかも

夕方買い物をした。

惣菜である。

渋谷の街だから、駅のデパートは戦争状態だ。

ある店で店員に声をかけて品物を買おうとしたところ、横からとんがった声とともに手が突き出された。

「さっき出さなかったけど、カードが見つかったからポイントつけて」

「はい、わかりました」と若い店員は私をほったらかしにして、カードとレシートを受け取り、なにやらレジで操作。

待つことしばし。

戻ってきた店員は、そのカードを客に戻すと、またレジへ行ってしまった。

あれ?

私はどうなる?

他の店員は客の相手で忙しい。

買うのをやめようかと思った時、他の客の相手をしていた店員が私に気づき、その若い店員に注意をした。

渋々やってきた彼女。

買うのやめようかな、と思ったがそれも大人げない。

ちょっと不愉快な気分で次の店へ。

そこには「こちらに並んでください」との張り紙があったので、私はそれに従った。

二番目だったけど。

ところが、私の後ろにいた初老の男性が私より先に声をあげた。

「これ、7個」

店員は「はい」と言って包み始めた。

こっちは声を出すタイミングを失った。

前の客が終わったと見るや、間髪入れず声を出した方が勝ち。

私はどうもどんくさいようだ。

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歩きたばこ

私は嫌煙家でも愛煙家でもない。

母は妊娠中にタバコに取りつかれてしまった人だから、私は胎児のころから間接喫煙を余儀なくされていたことになる。

両親ともヘビースモーカー。

毎年暮れには茶色に変色した壁紙を張り替えるという環境で育った。

私自身はタバコは吸わない。

理由は単に美味しくないから。

煙がもうもう立ち込めている部屋でも平気だし、タバコの匂いが嫌いなわけでもない。

が、歩きタバコだけは許せないと思う。

あれは危険だ。

混雑した街中で歩きながらタバコを吸う行為は犯罪ではないかと思う。

実際、知らないうちにコートに焼け焦げをつけられたことも何回かある。

タバコで焼けた化学繊維の穴は、奇麗な円形になるのでフリースなどの場合すぐわかる。

とりわけ危険にさらされているのは小さな子供だ。

タバコを持った手を下すと、子供の顔あたりになる。

小学生が多い時間帯は、街を歩いていてもヒヤヒヤする。

火傷をさせたら傷害罪だぞ、と言ってやりたくなる。

気が弱いので、睨みつけるのがせいぜいだが。

確か歩きタバコは渋谷区では禁止されている筈だが、気にもしていないんだろうな。

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ストレス発散?

非常に戦闘的に歩いている人が多い渋谷の街。

年配者に多い。

たぶん、自分にされたと同じ事を、自分より弱そうだと思う相手にするのだろう。

こういう輩は、決して若い男性には歯向かわない。

自分の前に歩いている相手に、邪魔だとばかりに荷物をぶつける。

電車の中で座席に座っている女性の隣が少々空いていれば、ドスンと腰かけてもっと詰めろとわめく。

若い女性には決して言わないんだな、これが。

当然、自分より力の強そうな男性がたっぷりと座席を占領していても、何も言わない。

弱そうに見えるものに対して、変に強気に出る中年以降の男性は、外から見ていると惨めだ。

みっともないって、わからないのかなぁ。

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全ての道路は自分のためにある

近頃、街で目立つのは、道路は全て自分のためにあると信じて疑わない人だ。

日々都会の雑踏の中で生きている私は、他人とすれ違う時にはさっと片方の肩を引いてぶつからないように歩く。

常識だと思っていた、少し前までは。

ある日、そのように道を譲るのはいつも私の方だと気がついた。

前方から歩いてくる人は、譲られるのは当然だとばかりに、真ん中を堂々と闊歩していく。

ある時、実験をしてみた。

決して譲るまいと意識して(無意識に歩いていると習性で譲ってしまう)渋谷の駅から歩いた。

すれ違う人々は正面衝突しそうになるまで避ける気配がない。

私を透明人間と思っているかのようだ。

ぶつかるのを覚悟で譲らないでおいた。

あわやという寸前にむこうがよけた。

残念なことに若い女性が多い。

そして私は理解した。

彼女たちは、お互いが譲らなければぶつかることがわかっていないのだと。

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テレビで見た人

NHK付近を歩いていると、テレビで見る顔に出会うことがある。

芸能人なら、知らない顔でも派手な振る舞いや服装、周囲の反応でそれとわかるが、困るのはアナウンサーのような局の人。

向こうから歩いてくる人、どこかで見た顔だと思い知り合いの顔を思い浮かべる。

生命保険の外交員?

よくいく銀行の窓口にいる人?

デパ地下のお店の人かな?

それとも出前のお兄ちゃんが背広をきているのか?

等と思いめぐらし、挨拶をしようかどうか迷っているうちにすれ違う。

あきらかに先方はこっちを知らない様子。

そしてはっと気づく。

そうだ、テレビのニュースの人だ。

挨拶しなくてよかった・・・

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コスプレ

コスプレは渋谷の裏通りを闊歩する若者ばかりではない。

私が出会ったのは、たぶん70を越したカップル。

男性はきらきら光るラメ入りのスーツに赤いネクタイ。

女性はスパンコールとビーズで飾ったロングドレス。

私は目が点になったが、周囲はだれも気にしていない様子。

ピンクヘアーにスカートの老人男性が歩いている街だから、そのくらいのことでは誰も驚かないのかもしれない。

だが、出会った場所はデパ地下だ。

食料品売り場にはそぐわないと思うのだが、どんなものだろう。

たとえどこかの帰りだとしても・・・

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通りすがりの会話

渋谷の通りを歩いていた。

いつだって混雑しているから、いやでもすぐ後ろの会話が聞こえてくる。

声の主は若い部類に属する女性。

かなりの大声。

「10万円で普通の生活はできるわけよ。だから就職するかと思ったんだ」

10万円で生活できる?

どうやら中国での話らしい。

「でね、私がこっちへ出稼ぎのようにして帰ってきて働こうと思ったわけ。必死で働いたのよ。そうしたら、この間あいつが言うの。やっぱり就職しないで会社を興すって」

聞いているのは同年代の男女。

ただ「ふんふん」と頷いているだけ。

「一回失敗しているんだから、そんなことやめて、就職しなさいって言ったんだけど、あいつはきかないの」

残念ながら、その先は速足で歩く彼らに追い越されたので聞き取れなくなった。

まさか、追いかけて聞くわけにもいかないし。

想像だが、会話から察するに、若夫婦二人で中国で会社を興したが失敗、夫は中国に残って就職、妻は日本へ出稼ぎに(日本人だけど)。

ところが妻が一生懸命働いているのに、夫はまだ夢を見ていてそれに憤慨している妻・・・かなぁ。

5分ほどの会話に垣間見た世相だった。

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熟年夫婦・・・

渋谷の某本屋でのこと。

比較的フロアーの広い本屋である。

チェーン店を展開している。

二階が文庫本の売り場になっており、出版社別に本が並べられている。

私は新刊の文庫本のコーナーで物色していた。

すると、背後で鋭く大きな声が聞こえた。

「何回も携帯に電話してるのに、なんで返事しないのよ!」

しかも怒鳴りながらドスンドスンと足を踏み鳴らしている。

私は横目で盗み見しながら、ことの成り行きを見守った。

怒っているのは小太りの妻、怒られているのは結構恰幅の良い夫。

どうやら、夫は本の立ち読みに夢中になり、妻からの電話に出なかったらしい。

「もう~~っ、30っ分も待ってんのに~~」

妻の怒りはエスカレートしている。

周りに他人がいることなど眼中にない。

夫はキョトンとした顔で妻を見ている。

「聞こえなかったよ・・・・」

「もう、帰るからね!」捨て台詞を残して歩き始めた妻の後を、まるで屠殺場に引かれていく牛のようについていった夫だった。

ちなみに、この本屋の電波状況はかなり悪く、携帯が通じないことも多い。

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うるさ~~~~い

渋谷区と新宿区の境にある本屋でのこと。

私が本を探している棚の近くに、幼児向けの本のコーナーがあった。

そこには小さなテーブルと椅子が何脚か置かれている。

幼稚園児を連れた母親が二人、子どもと一緒に本を選んでいる。

一人の子が買いたい本を決め、母親とレジへ向かった。

すると、もう一人の子が(二人とも男の子)なにやらわめきだした。

「ぼくが一番がよかった~~~~~」

母親はなだめ始める。

「そういう問題じゃないでしょう。○○ちゃんが早く決めないからよ」

「ぼくが一番じゃなきゃいやだ~~~」

「どれがいいの?」母親はあくまで優しい。

「いやだ、××くんなんかきらいだ~~~」声は金切り声に近い。

「ぼくは一番がすきなんだもん。一番じゃなきゃいやだ~~~」

周りの迷惑もなんのその、母親はひたすら優しく諭している。

「今レジへ行けば、○○ちゃんが一番よ」

「××くんより先がいい~~~。本なんかいらない~~~。おもちゃのところへ行きたい~~~~。うわ~~~~~ん」

「本もおもしろいのよ」

「いやだいやだ。わ~~~~~ん」

なるほど、怒らないで優しく話してしつけるっていうあれだ。

しかし、周りの迷惑も考えてほしい。

あの子はどう見たって言って聞かせればわかるタイプじゃない。

こっちの頭ががんがんしてきた。

うるさ~~~~い、と叫びたいのを我慢するのは結構なストレスだ。

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トラブルの街

渋谷を歩いていて、何らかのトラブルを見かけない日はない。

先日、渋谷公会堂から井の頭通りへ降りてきた交差点でのこと。

白髪の男性が歩道で倒れていた。

数名の連れと思しき人々が取り囲んでいる。

やがて救急車のサイレンが聞こえてきた。

「こっち、こっち」と手を振る連れの人。

救急車を見かけない日は殆どない。

同じ交差点で、自家用車と個人タクシーのトラブルを見かけた。

信号が赤になると、自家用車の男性が降りてきて、タクシーの窓をかなり強く叩き文句を言っている。

もちろんタクシーは窓を開けない。

どちらがどうなのかは分からないが、黒い服装のその男性はちょっと怖そうに見えた。

だが、乗っている車は黒だがホンダのハッチバック。

ま、コワイ系ではなさそうだ。

信号が青になるやいなや、タクシーは急発進して逃げた。

246と道玄坂を結んでいる道路がある。

その真ん中あたりにコワイ系の事務所があるのだが、その周囲には時々それらしき車やオニイサンがたむろしている。

ある時、渋滞の中黒塗りのいかにもそれらしきセダンが渋滞の列を横目に対向車線に入り、通り過ぎて行った。

対向車は驚いてクラクションをならしたところ、黒塗りの窓から怒声が聞こえた。

私は通り過ぎてしまったので、その後の成り行きは知らない。

渋谷を舞台にバイオレンス系の小説が多いのも頷ける。

池袋や新宿には負けるが。

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小学生に戻ったら?

上品に年齢を重ねるということは男女を問わずなかなか難しいことのようだ。

渋谷駅の前にあるビルにカルチャーセンターがある。

私が通っているわけではないのだが、用事があってそこへ行った。

7階までエレベーターに乗る。

その時乗っていたのは若い男性と私の二人。

7階で扉が開いた。

その瞬間、ドタドタと7-8人の女性の団体が乗り込んできた。

年齢は60代後半から70代くらい。

降りる人がいることなんてまるで考えていない。

若い男性は仕方なく扉が閉まらないように抑えている。

全てが乗り込んだ後、彼と私はその隙間から体を斜めにして降りた。

「小学生の時、降りるほうが先と習いませんでしたか?」と言いたくなる。

言わなかったけど。

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死人じゃないんだから

暖かい日が続いていた時のこと。

NHKの広場で犬の散歩をしていた。

ホームレスも以前より少なくなり、こぎれいになった。

そろそろ木々も新緑から濃い緑へと変わり、東京でも初夏を感じさせる。

NHKに隣接している広場とはいえ、代々木公園の一部だ。桜の大木も多く、春には桜がとてもきれいな場所である。

全部で10本ほどある桜の木の周囲に円形状のベンチが設えられている。

ベンチの上では昼寝をしている人が多い。

あれは白い布?

眩しい白が目に飛び込んできた。

真っ白な汚れひとつない布を顔にかけて寝ている人がいた。

他人に見られるのが嫌なのだろう。

胸元まで覆っているのだから、ハンカチではない。

着ているスーツからホームレスではないことは確かだが、サラリーマンなのか。

靴は黒光りしていて手入れがされている。

でも、でも、白い布を顔にかけて平気なわけ?

こっちがびっくりするじゃないか。

別の木の下では、こちらは白いハンカチを顔にかけて寝ている人がいた。

世の中どうなっているのだろう。

驚いた私が少数派なのだろうか。

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交差点で 2

青山方面から渋谷駅のガード下をくぐると、よくNHKの天気予報などに出てくる渋谷駅のスクランブル交差点がある。

夕方、その交差点を通りかかった。

丁度ガード下に当たるあたりで、老人が杖をついて渡り始めた。

交差点より少しはずれた、ガードレールのあるあたりだ。

歩行者信号は赤。

車が行き交っているのにまるで気にしない。

左折してきたトラックが、老人が通り過ぎるまで待っている。

どの車も、その老人が悠々と渡っているから動けない。

やっと渡り終えた老人だが、腰高のガードレールが歩道との間に設えられているから跨がなければ歩道までは行かれない。

しかし、その老人は多分跨ぐことは出来ないのだ。

腰が90度に曲がっていて、足を上げることなどできそうもない。

交差点まで5メートルもないし、そこにはもちろんガードレールもない。

信号も長い。

はるかに渡りやすいのだ。

何を考えてそこを横断したのか疑問ではある。

不思議な光景を見た気分だ。

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交差点で

東急デパート本店前の交差点を渡ると銀行がある。

その前の歩道に大きな木が植えられている。

根元の周囲は土で保護されているが、土の周りを幅3-40センチ高さも30センチくらいだろうか、コンクリートで囲ってある。

そこに夕方、人が寝ていた。

ホームレスの多い場所だから、それだけなら驚かないのだが、寝ている人の服装に目が行った。

通行人もちらちらとそちらを見る。

よく磨かれた茶色の靴。

薄いこげ茶のスーツ。ネクタイを締め、ヘルメットを横においている。

頭の下には鞄が・・・

樹の脇にはオートバイがあったから、彼の持ち物なのだろうか。

弧を描いている幅3-40センチのコンクリート上に、器用に体を沿わせて横になっている。

時折、靴で樹の幹をかなり力を込めて蹴飛ばす。

かわいそうな樹・・・

車道には黒塗りの車が停車しており、コワイお兄さんが車の脇で所在なげにタバコを吸っている。

また、樹の陰では、やはりコワそうなおじさんが携帯電話に夢中だ。

二人とも、寝ている彼には全く関心を持たない。

しばらくすると、見るからにホームレスと思しき男性が交差点のそばにある銀行に入っていった。

ふと、何の為に? と思ったのだがホームレスだってカードぐらい持っているのかもしれない。

すると、すぐ外に出てきて何の収穫もなかったのか、当り散らしているかのように、足で落ちている缶をを蹴飛ばしている。

丁度そこを通りか方初老の男性に威嚇するような声を出し、どこかへ消えていった。

人と待ち合わせをしていた十分ほどの出来事だった。

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レジの順番

近所のコンビニに買い物に行った。

すいている時間なので、レジには女の子がひとりだけ、あと一人は棚の整理をしていた。

レジ前には二人の客が並んでいた。

その後ろに私も並んだのだが、狭い通路なので自然に左に曲がる形になった。

次の客は、今度は私と反対側に並んだ。

つまり、1つのレジに二列出来てしまったわけだ。

私の後ろにまた客(30-40代の男性)が並んだところで、棚の整理をしていた店員が飛んできて隣のレジで「お次の方どうぞ」という。

私の前の人は既にレジで会計中だったので私がそちらへ進んだ。

私は結構の数の買い物をしたので、時間が掛かる。

その間に隣のレジでは私の後に来た人も会計を済ませた。

すると並んでいなかった女性客がレジが空いていると思ったのだろう、さっとそのレジで会計を済ませた。

レジの女の子は次に私の後ろにいた客に、「次の方こちらへどうぞ」と言った。

自分より後に来た女性が先に会計を済ましたことが気に入らなかったらしい。

その気持ちはわかる。

店員は客の順番ぐらい見ていてほしいと思う。

順番を気にする人は多い。

私の後ろにいた客はレジの女の子に向かって文句を言い始めた。

言葉がやたら丁寧だ。

「今のレジの順番はおかしいと思いませんか?」

なんのことか分からない女の子は「?」という顔をする。

「なんで怒られているのかわからないんですか? 順番がおかしいと言っているんですよ」

「??」女の子は怪訝な顔。

「それがわからないのなら、バイトなんかする資格ないですね。やめてしまいなさい」

そういい捨てると、買ったコーヒーの缶を一本持って、外の看板を蹴飛ばして去っていった。

たかが2-3分のこと。

そんなに怒ることなのか?

「私の方が先でしたよ。気を付けてください」くらいで済ませればいいのに。

さもなければ割り込み客の会計前に、「私の方が先だ」と言えばいい。

自分が怒ったことにより、一番不愉快になるのは自分自身なのに気が付かないのだろうか。

私はかご一杯の買い物をしていたので、彼が立ち去るまでの経過を隣のレジでじっくりと見ていたのだった。

蹴飛ばされた看板がかわいそう。

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トイレにて

尾篭な話ではない。

先日、デパートのトイレに入った。

何年か前の改装後、洗面所を含め、かなり気持ちよく使えるのでよく利用している。

地下のトイレの個室に入って驚いた。

最初は気が付かなかったのだが(どんくさいので)床に持ち手のついた紙袋が置いてある。

スーパーの大ぶりのものだ。

中には空の缶、ペットボトルが溢れるように入っている。

棚にはペットボトルも。

誰がこんなところに置いたのだろう?

まさかこんなところに持ち込んで忘れたわけでもあるまい。

明らかに故意に捨てて行ったと思われる。

たまたま掃除の女性がいたので声をかけた。

「ひどい人がいるものね」

「しょっちゅうですよ、お弁当の食べかすまで置いていく」

私が見つけたのは、たまたま彼女が掃除をする前だったから。

道徳心や社会人としての心構え以前の問題だ。

日本はどうなってしまったのだろう・・・

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ここは狭い日本の道路

バスが通っているとはいえ、渋谷には狭い道路が多い。

一方通行も少なくないし、違反駐車も多い。

その合間を縫ってスケボーをする輩がいる。

12,3歳の子から10代後半(多分)まで。

昨日も見かけた。

車の陰から急に出てくるから、歩行者にとっても、本人たちも危険だ。

さすがに駅の繁華街のほうまでは遠征しないと思うが、デパートまでは乗っていく。

以前はデパート内まで入って行ったようだが、禁止の張り紙が出てからはさすがに見かけない。

張り紙が読めたのかな? 

日本語だったけど。

ボーダーは全員外国人。

日本人は見たことがない。

アジア系はいない。

白人か黒人だ。多分アメリカ人じゃないかと思う。

この狭い日本の道路でスケボーはやめておくれ。

そりゃあ、君たちの国は歩くのにはどこも広すぎるのだろうが。

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素敵な老婦人だが

先日、渋谷のデパートのエレベーターで素敵な老婦人に出会った。

言葉を交わしたわけではない。

真っ白な髪をピンクにほんのりと染めて、おしゃれをしていた。

ピンクといっても下品な色ではない。

色白のその老婦人に良く似合っていた。

服装もじつに品が良い。

生地も仕立てもよさそうだ。

私もあのように年齢を重ねたいと思わせるような方だった。

惜しむらくは、背中が丸くなっていたこと。

姿勢を良くしていればたぶん防げることなのだと思う。私も歳をとってから背中が丸くならないよう、今から気をつけねば。

常日頃から、背筋を伸ばすことを心がけよう。

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傘は凶器

傘は立てて持つもの・・・常識だと思っていた。

しかしながら、近頃傘は横に抱えるものらしい。

特に買い物中によく見かける。

渋谷の街は混雑しているのに、である。

若者とは限らない。

高齢者もまた然り。

そっちの方が多いかもしれない。

危ないことこの上ない。

そのままの格好で方向転換する人もいるから、こっちは驚いてしまう。

子供のときに教えられなかったのだろうか。

杖も同じ。もちろんそうでない人が多いのだが、まるっきり周囲が見えないというのも困りものだ。

傘や杖を横に抱えた人のそばには近づかないことにしている。

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変わる女性の体型

渋谷の繁華街の歩道が広くなった気がした。

歩道に停められていたオートバイや自転車が撤去されたからだ。

こんなにも歩道は広く歩きやすかったのだ、と改めて思った。

道行く人の姿もよく見える。

狭いときは通行人の脇を通り過ぎるだけで大変だったのだが、そんなせせこましい思いもしないですむ。

ふと前方を歩く若い女性の姿が目に留まった。

身長は165センチを超えているだろう。

驚いたのは足の長さと形である。足の長い人は多くいるが、O脚の多い日本で、細くてこんなにまっすぐに伸びた足は珍しい。

ヨーロッパで見かける若い女性に引けをとらないスタイルだ。

最初は外国人かと思ったが、顔は日本人、話している言葉も日本語。

用事を済ませた帰り道、前方から歩いてくる女性がまたすばらしいスタイルだった。

行きに会った人と甲乙つけがたい。

二人とも普通の格好をした普通の人に見えた。芸能関係ではなさそうだ。

近頃見かける肥満体の若い女性のスタイルも、日本の中高年の太り方とは違う。

オランダやロシアの中年女性のような体系なのだ。

どちらにしても日本人は変わった、とつくづく思う。

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オバサンパワー

ある冬の渋谷の交差点でのこと。

50代後半~60代くらいの体格の良いオバサンの集団が信号待ちをしていた。

歩道は狭いから、殆ど彼女達の占拠状態である。

通りすぎようとして、すみません、開けてください」と言ったのだが話に夢中で聞こえないようだ。

仕方なく、オバサンたちの後ろの狭い空間を通り抜けようとした。

が、かなり狭かったのでひとりのオバサンの肩にぶつかってしまった。

彼女は厚手のダウンを着ていたのではないかと思うが、感触が固い。

接触したのに、彼女はどこうともしない。

いや、どうやら気がつかなかったようだ。

あの固さと体型は、全て接触してくるものを跳ね返す力がある。

おちょくっているのではない。

渋谷で歩いていると、ぶつかってくる若い男女やオジサンオバサンがいる。

そういう時、跳ね飛ばされないようにするには、あのくらいの固さと反発力と防御力が必要だな、と感じたしだいである。

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私の顔がなにか?

渋谷の街を歩いていると呼び止められることが多い。

そう、あの「お顔に・・・の相が」の類である。

呼び止められたこと多数回。

面倒なのでいつも「急いでます」と断るが、しつこい人は追ってくる。

「今、転換期の相が・・・」(ああ、そうかいそうかい)

「何か悩み事が・・・」(うるせぇ)

逃げるのも大変だ。

もともと占いや宗教と言うのを信じないたちである。

というより、興味もない。

日々楽しく暮らしているから、余計なお節介は無用なのだ。

でも、これだけ頻回に呼び止められると、私の顔になにかついているのではないかと思ってしまう。

今度、呼び止められたら言ってやろう。

「あなたの顔におせっかいの相が出ています」

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ドアは押して開けようか

特記しない限り、このブログは渋谷でのできごとを綴っている。

デパートを出ようとガラスのドアを内側に引いた。

携帯電話を耳に当てた若い女性がスルッと私の開けたドアを、まるで自動ドアが開いたかのように通り抜けていった。

もちろん、私のほうを見ようともしない。

私はドアマンか?近頃の若い子は!とその時は思った。

二回目。やはり渋谷にある公共施設の重い扉を手前に引いて入ろうとした。

デパートと同じように、熟年の女性が私の開けたドアを当然のごとく通っていった。

そこで、ふと思い当たった。

彼女達には私の姿は見えていない。

自動ドアに慣れているから、ドアが開いても不思議に思わないのだ。

そこで防衛策を思いついた。

ドアは全て押して開けよう。

私の横を通り過ぎようとしたら、ドアを離せばいい。

彼女(彼かも)達にドアが当たっても私の知ったことではない。

自分がひどく意地悪になった気がする。

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後始末

先日の夕方、出かけた折にみた光景。

東急デパートの横を通りかかった時BUNKAMURA方面からかわいいチワワをつれた中年女性が歩いてきた。

帽子を被り、黒いヒールを履いておしゃれをしている。

あら、かわいいと思っていると、そのチワワは歩道で糞を落とし始めた。

あらららら、でも、もよおしちゃったのね、仕方ないわね、と通り過ぎた。

歩いているとすぐ後ろで「おりこうさんだったのね」と飼い主らしい声がする。

始末したにしては早すぎないか?

そう思いながらも、急いでいたのでそのまま駅へと向かった。

そして帰り道。

気になったのでチワワがもよおしていた場所を見てみた。

いくつか落ちていた糞は人間の靴でふまれたのだろう、ぺちゃんこになって道路にへばりついていた。

あの女性は糞の始末をしなかったのだ。

彼女には犬を飼う資格はないと思う。

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難癖

先日通りを歩いていたら、自転車の若い女性と中学生と思しき女の子を連れた女性が揉めている。

若い女性は荷物をある店の出入り口のまん前に置き、自転車がどこか曲がったとか中学生に難癖をつけている。

店の人が出てきて「どうしたんですか」と中学生の母親に聞いた。

どうやら中学生と若い女性の自転車が接触したらしい。

普通自転車と歩行者が接触したら、自転車が悪いと決まっている。

そう店主が注意すると、凄い顔で睨んだ。

店主は「警察に電話したほうがいい」と母親に助言をした。

ほどなく警官がやってきて、女性は説諭されたらしいが、自分が悪いとは決して思っていないだろう。

その店主とは知り合いだったので「下手すると、逆恨みされて店に何かされるかもしれないわよ」と冗談を言ったが、冗談ではすまなくなる場合もあるだろう。

嫌な世の中になった。

私も渋滞で車が停止しているとき、脇を通った若い女性の自転車のペダルが車のドアを擦って、かなりの傷をつけられたことがある。

こちらは渋滞だから追いかけることも出来ず、自転車の女性は振り向きもせずすいすいと逃げていった。

気がつかなかった、ということはあり得ない。

かなりの傷をつけたのだから、ペダルに抵抗があったはずだ。

逃げるが勝ち、かな?

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寸借詐欺

雨がかなり酷い日の午後の事だった。

横殴りの風雨の中を歩くのは気が重い。

いつもはあまりのらない東急の無料シャトルバスだが、今日はデパートまで乗っていくことにした。

渋谷の駅にはシャトルバス専用の待合所がある。

そこに座ってバスが来るのを待つのだが、私と前後して30代と思われる男性も待合所に入ってきて、私の向かいに座った。

バスが来るまでまだ10分ほどある。

たまたま他にバスを待つ人はいなかった。

しばらくするとその男性が私に話しかけてきた。

「お願いがあるんですが」

「はい?」

「実は財布を落としてしまって、帰るお金が無いんです。身分証明書でもあれば交番でお金貸してくれるんですが、それも財布の中で・・・」

「いくらいるんですか?」 と私。

「千円くらい・・千葉まで帰るので・・」

自分の財布を見ると千円札はないが500円玉が2個あった。そ

れを彼に渡した。

「名前と住所書きます」と彼は言う。

書いてもらったってしょうがない。

「いいですよ、別に」

「でも・・・」

私がもういちど、「いいですよ」と言うと彼は頭をさげて出て行った。

彼が本当にお財布を落としたかどうかは、もちろんわからない。

ただ、後日同じような目にあった友人が結構多くいたと知った。

損害 ・・・かさ一本(強風で骨がめちゃめちゃになった) &500円玉二個

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説教

買い物に疲れたのでデパート地下の喫茶室に入った。

時間も遅かったから、先客は50代位と20代の女性の一組だけ。

できるだけ遠い席に座った。

とはいえ元々狭い喫茶室だから話し声は聞こえるし、目にも入る。

最初は親子かと思ったが、様子が変だ。

変と言うのは買い物ついでに寄った感じではないという意味だが。

50代の女性が一方的にぼそぼそと話をしている。

若い方は神妙な顔をしてひたすら黙って聞いている風だ。

内容はもちろんわからないが、どうやら説教している様子。

何もこんなところで、と思ったが、事情があるのだろう。

私がいる間中、説教は続いた。

若い方の声は一言聞こえただけ。

「はい、わかりました」と。

余計なお世話だが、なんとなくその若い女性が可哀想になった。

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スーパー過疎地

あるスーパーの話。

そこの野菜は高かろう悪かろう、しかもレタスがひと月持ったりするコワイスーパーだ。

先般、社員の移動があったらしい。そのせいかどうかわからないが、欠品が多い。

買おうと思った品物がない。

いつも買っているのに困ったと思い若い男の店員に聞く。

「いつもここにあった○○は? もう取り扱ってないの?」

「○○の種類はここに出ているだけです。他にはありません」

「ほんと? この前あったのに」

「どんなのですか? 少々お待ちください。聞いてきます」

やがてやってきたのは女店員。

私は再度尋ねた。

「今欠品なのか、もう取り扱わないのか知りたいんだけど」

「聞いてきます。少々お待ちください」

(やれやれ・・・・)

しばらくして現れた女店員は

「今、注文中です。2-3日で入ってくると思います」

(知らないのにないと言うな、と男の店員に言いたかったが、もういいや、買わないから)

○○だけでなく、××もない。

商品に詳しい店員がいない。

どこか信用できるスーパーが近くにないものかと、ため息が出た。

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信号無視

渋谷駅近くでは、近頃歩行者の信号無視が目に余る。

人様のことは言えない。私も信号無視はする。

車がまるで通らないのに、じっと待つのは辛い。

そばに幼児や小学生がいれば決してしないが、一人だけだと大きい声では言えないが、とっとと渡ってしまうこともある。

轢かれたら、自己責任だと思っている。 が、轢いた方は前方不注意になる。

不合理だと思う。

信号無視した歩行者を撥ねて、車が悪いとされるのは日本だけではないか?

弱者救済と称して、なんでもかんでも歩行者を保護するから、信号や道路のマナーを守らない大人が多くなったのではないか?

自分が歩行者のときに交通ルールを守らない人が、運転するときに交通規則を遵守するとは思えないのだが。

私が運転するときは、決して信号無視はしない・・歩行者のときだけである。

確かに矛盾している

先日も赤信号を無視し、携帯を耳に当てながら横断歩道を悠々と渡っている若い女性に出会った。

そこへタクシーが来て、急ブレーキをかけたが、女性は見向きもせず、渡っていった。

彼女は少し痛い目にあったほうがいい、と思うのは非難されるのだろうか。

ま、非難されたって構わないけど。

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五月からは・・

一ヶ月間、主に渋谷の通りを中心に書いてきた。

つまらない記事を読んでくださった皆様、ありがとう。

さて、五月からは渋谷の街の一こまを綴っていこうと思う。

登場人物はフィクションである、念のため。

1 渋谷のスクランブル交差点に面してスター・○ッ○スがとあるビルに入っている。

そこは、交差点が見下ろせて、写真を撮るには絶好の場所なのだ。

カメラを趣味としているある男性は、渋谷の雑踏の様子を撮ろうと、カメラを窓の外に向けた。
個人の顔が識別できる距離ではない。
にもかかわらず、店員が飛んできて、「撮影はご遠慮願います」と注意されたという。
彼は慌ててしまって、理由を聞かなかったが、プライバシーの問題なのか、お店の方針なのか、窮屈な時代になったと溜息をついた。


2 表参道ヒルズでのこと。
やはりカメラを趣味としている女性がカメラ教室の仲間と撮影に赴いた。
それぞれが勝手に撮影場所を求めて、彷徨う。
ところが、撮影に適した場所がない。
やっと、ここならという場所を見つけたところ、仲間が殆ど集まっていた。
しかしそこには「撮影ご遠慮ください」の貼紙が。

アマチュアカメラマンがそこに集合しすぎて交通の邪魔なのか、理由はわからないが、他の場所は撮るに値しないということで、誰も何も撮影せず解散になった。

こういう場所が少しずつ増えているのかもしれない

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